ヤル気スイッチという宣伝文句がある。なかなか面白い表現だと思う。体のどこかにそ
んなスイッチが本当にあれば指導するときにとても便利だろう。もちろんそんなスイッ
チなどは存在しない。一般的にやる気を起こさせる方法として下記のものが挙げられる
だろう。
①簡単な問題を解かせ、自分はできると錯覚させる。
②良い結果がでたらしっかりほめる。
③結果が悪くとも、勉強の過程をほめる。
④成績が上がったら金品を与える。
⑤学習環境を整える。
⑥ネガティヴな言葉は避ける。
これらはあくまでも一例である。子どもの性格や能力があるから、いろいろなアプロー
チの仕方があるだろう。30年以上学習指導の仕事をしているが、最も効果があるのは
子どもが自らの意思で学習に取り組んでいる場合である。つまり、自らやる気スイッチ
を入れている場合である。他塾に勤めていたときも、自塾を運営している今も学年1桁
のお子様は自分で目標を立てそれに向かって不断の努力をしている。定期考査前はオン
ラインで質問対応をするのだが、画面からもやる気の炎が感じられる。だから成績が高
い位置で安定している。ヤル気スイッチは自ら入れるものである。